私は、どれだけ時代が移り変わったとしても、動物も人も生きていくうえで必要であることの1つに「食」が存在すると考えます。
情報や知識のインプットをしながら、自分自身で経験し体感をする過程が重要だと捉えているので、自分自身が納得して食材や食事を選択ができるように心がけています。
私は、特に女性にとっての健康や働き世代の健康を軸に考えていて、女性らしい体型だけでなく、日々のパフォーマンスがよくって、目に見えないホルモンや細胞レベルが元気になれるような食事を意識しています。(欲張り!笑)
なんとなく心地いい!身体が楽!というサインを見逃さないようにしていて、チョイスカードを増やすことを楽しんでるといった感じです。
よく「●●が身体に良い、○○を食べるとコレがなおる」などといった話を耳にすると、そればかり食べたり飲んだりする流れがあるように感じますが、それってほんとうに健康?という視点で考えると、決してそうでもないんじゃないか?と、疑問を持っています。
特定の栄養を多くとってしまうと、他の栄養が少なくなるなどの偏りができてしまうから、バランスが大事。
その栄養バランスのとりかたは、教科書通り・ガイドライン通りではなくてもいいとも思っていて、年代や性別・ライフスタイル・その時のその状態によって異なります。
たとえば、成長期のちびっこちゃんと働き世代の大人や、勝ちや寸分の一の単位を追い求めるアスリートと、趣味的に運動をする人では必要とするカロリーも栄養素も違うということです。だからこそ、自分自身の感覚をとっても大切にしています。
*決して心地いい感覚を優先して、何でも好き放題食べているというわけではありませんし、リンゴがよくてドーナツが悪いというわけはないです。
発酵食品も同じで、発酵食品が健康にいい!免疫力があがる!と話題にあがるのは、本当にありがたいし、とっても嬉しいです。
ただ、食べなきゃいけない!と必死になりすぎたり、食べすぎることは全くおすすめしません。
特にお漬物全般は、塩分過多になりがちです。
現代の食事は、塩分を多くふくむ食事が多いので、減塩志向がありますが、塩も生きる上で必要な要素なので、減らしすぎるのも多くなりすぎるのもよくなくて、適塩(成人男性8g、成人女性7g)という考え方がステキだなぁと思っています。かといって敬遠するものではなく、日本の風土や世界各地で育まれたその地ごとの味や香りを少しづつ長く楽しむことは、とても素晴らしいことですし、栄養素だけでなく塩分とも上手に付き合っていくと、全体的に底上げできると実感しています。
100%食事から身体は作られる=細胞レベルから作られるということと同じで、疲れをリカバリーすることも、こうなりたい理想に近づくことも、血液検査の結果も、ホルモンバランスも、心の状態も、必ず食事で整えることができる。
前日のお食事で、お腹の調子も変わるし。
それこそ1か月2か月の積み重ねや、半年1年、数年の積み上げの結果が、ちゃんとついてくるのが食事という身近で生きる上で必要な手段であるということ。
ある程度の基本さえ成立していれば、食べ過ぎた!しまった!も、切り返しもできるので、絶対大丈夫◎
今日もおいしく、たのしく、彩り豊かなお食事のひとときでありますように♡
森奈良漬店 5代目・森 麻理子